2013年4月18日木曜日

すべての教育は液晶画面上で行われていた


世界はIT教育の土台を整備し、どの分野の学び出会った手も、きわめて効率的、体系的に学ぶことのできるプログラムをつくりあげた。
それは完璧といってもいいくらいで、仮に何か問題があったとしても、その都度プログラムを修正・改善していけば、それが全世界に配信されるので、システムとして都合が良かった。



子供は学校へ行く必要がなくなる。

全ての授業はオンラインで行われ、必修のコースを学び、試験を通過できさえすれば、あとは自分の好きなことを学ぶことができる。就職は学歴で判断されることはなくなり、各個人が修了したコースの数や質、種類によって決まる。これまでの教育問題、学歴社会問題、就活・いじめ自殺問題などは、これによってすべて解決されてしまった。



今の時代、教育とは家の中で行われるもの、ゲームのように、もくもくと課題をクリアしていくものであった。



「今日からここで働かせていただくことになりました、渡辺です。よろしくお願いします」

「よろしく!
「しっかり頼むよ」

「はい、がんばります!」

「良い返事だね」

「ありがとうございます!発声の応用プログラムで勉強したんですよ」

「そうだったか。ずいぶんがっちりしてるけど、何かスポーツでもやってたの?

「テニスの上級プログラムを何年かですね」

「テニスか!私もテニスをするんだよ。よかったら今度一緒にどうだい?

「はい、是非!―――ですが」



「実は自分、一度もテニスをしたことがないので、お手柔らかにお願いします」



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  • EdTechとは、教育を指すエデュケーションとITを指すテクノロジーという言葉を組み合わせた造語ですが、今、この分野におけるWEBサービスが米国を中心に勢いを見せています。


  • かの有名な起業家マーク・アンドリーセンのソフトウェアが世界を飲み込む」という言葉が表す通り、インターネットの登場により多くの業界が変革を迫られました。音楽、出版、電話、決済、映画などなど数えればきりがありませんが、インターネットによってここ2~30年の間に世の中の産業構造が大きく変わってきているのは事実です。


  • 99歳の社会人聴講生として桃山学院大学(大阪府和泉市)に通学してきた村川信勝さん=大阪市東成区=が、4月からの新学期も2科目選択し、7年目の聴講生として通学を続けることになった。今年中に100歳という節目を迎えるが、「頑張らなしゃあない」と学習意欲はさらに旺盛だ。


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