2013年4月7日日曜日

魔法のくつ



「おわ・・」




転びそうになる。何かがわたしのことを押し上げていた。ひゅっとする感じが伝わってくる。気付くとわたしは空を飛んでいた。けれど、動いているのはわたしじゃない。わたしの足が、いや、わたしのくつが、うぇいうぇいとわたしを運んでいた。わたしは、空を飛んでいるのではなく、駆けていたのだ。くつはふわふわと街をぬけ、信号を越えて飛んでゆく。うける風がはやくて心地良い。このままどこに行くのだろうか。くつが走るままに任せ、目をつぶる。



そういうわけで、わたしははきゃりーぱみゅぱみゅになった。



気が付いたらたどりついていたのだ。





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